風景と旅の写真家のブログ

心に残る風景、旅先で出会った風景を、写真と文章で紹介します。

マイルスのように

mileskoji

今日はトランペットの話題です。


ライブハウスで、昨年の年末に初めてトランペットにミュートを付けて吹きました。


マイルス・ディビスがつけていたハーマンのワーワー・ミュートです。


マイルスデイビスは、1950年代プレスティッジ・レーベルに多くの


レコーディングを残しています。



とりわけ、マラソン・セッションと言われている「ワーキン」「クッキン」「スティーミ


ン」「リラクシン」のアルバムは、この時代の代表作です。



ソニー・レーベルに移籍するため、プレスティッジとの契約で残されたレコーディングを


急いでしたので、マラソン・セッションと言われています。



私は、マイルスのコードに基づくアドリブの比類のない美しさは、この時期に


完成されたと思っています。


何度聴いても飽きるということがないのです。



「クッキン」のレコード・ジャケット



「ステーミン」のアルバム・ジャケット



私は、「いつの日かマイルスのようにミュートを付けて演奏してみたい。」と


思っていました。


その夢がかなったというわけです。




この日は、セッションではなく、一人2曲好きなように演奏したり、歌ったりする


オープンマイクの「チョコっとライブ」の日でした。


いつもの「音楽空間 ond°(オンド)」さんで演奏しました。



私は、「バイバイ・ブラックバード」「オールドフォークス」の2曲を


ミュートをつけて演奏しました。


マイナスワンの素敵な演奏にのせて、なんとか演奏することができました。



オープンとは違って、ミュートの繊細な音色で演奏できるのでとても気に入っています。


ただ、息の入れ方や唇のコンディションによって、音がよくなったり、


悪くなったりするので、なかなか厄介です。



また、マイクを通すので、実際どんな音がでているのか分からないところがあります。


マイルスのような音が出たなと思えると、心底幸せな気持ちになります。



マイルスのように、人の心の琴線にふれる音楽を奏でたいと思います。


今日はトランペットのミュートプレイとマイルス・デイビスの話題でした。