風景と旅の写真家のブログ

心に残る風景、旅先で出会った風景を、写真と文章で紹介します。

思い出のフィルムカメラ ーその2-

mileskoji

今回はフィルムカメラで撮影した写真を紹介したいと思います。


当時は山旅が中心でしたので、山歩きしながら撮影した写真が中心です。


以前のブログで紹介したものと重複しているものもあります。


1⃣ NIKON F3で撮影した写真 


   ①   Ai Micro Nikkor 105mm f2.8s   プロビア100F(RDPⅢ)

    戸隠高原          2009.5 


 沢山の水芭蕉が戸隠自然園の湿地帯に咲いていました。


 数ある中で、清楚に光を受け止める水芭蕉を見つけて撮りました。


 三脚なしで、手持ちで木道から撮っています。


 レンズの丸いボケが湿地の空気感をうまく伝えてくれています。

②    Ai Micro Nikkor 105mm f2.8s   プロビア100F(RDPⅡ)

    アダマンツ山域  / セルカーク山脈  カナダ     1998.8



トレッキングの休憩中に、地面に咲いている小さな花を見つけました。


リンドウの一種だと思いますが、1~2cmの大きさで、


三脚を使って撮影しました。


開放、もしくはf4の絞り値で撮っていますが、山の尾根に広がる


清涼な空気感が伝わるといいなと思いながら撮りました。


アルパイン・ツアー主催のハイキングに参加した時のものです。


③   Ai Micro Nikkor 55mm f2.8s   プロビア100F(RDPⅢ)

   デナリ国立公園 アラスカ        2003.8 


 これもアルパイン・ツアーの山旅で、トレッキンング中に撮影しました。


文字通り歩きながら、一瞬足を止めて撮っています。


山旅に限らず、私の旅の写真は、このスタイルで撮っているものが


本当に多いです。


美しい緑の草木の中に咲く妖精のような小さな花を見つて撮りました。


せんぶりの花に似ているようですが、、、、。


④   Ai Micro Nikkor 105mm f2.8s   プロビア100F(RDPⅢ)   2004.12


我が家の愛犬(3代目)ゴールデンレトリバーのクレアです。


以前のブログでも紹介した本当に本当にやさしい女の子です。


多治見の自宅の庭で撮っています。リバーサルフィルムで撮っているので、


冬の寒い空気感がとてもよく出ている写真です。


⑤  Ai Micro Nikkor 105mm f2.8s   プロビア100F(RDPⅢ)    2004.12


まるで、映画俳優のようなクレアの表情です。


被写界深度が浅いので、ピント面以外はボケてきます。


絞りを開放にして撮るのがコツですね。


単焦点なので、ピント面はとてもシャープに写ります。


中望遠なので、多少離れていてもマクロ特有のボケが楽しめるレンズです。


⑥   Ai Micro Nikkor 55mm f2.8s   プロビア100F(RDPⅢ)    2000.8


夏の涸沢です。涸沢ヒュッテで一泊した後、


奥穂高を目指して出発する前に撮影しました。


前日の夕方は雷雨と雨でしたが、一夜明けて素晴らしい天気になりました。


トレッキング中に撮影するときの基本は、絞りを8にセットします。


でも、必ず補正の有無を確認してシャッターを切ります。


この時は風景全体に光が当たって明るかったせいか、


補正なしで撮影した結果、ややアンダーになりました。


おかげで、とてもきれいな青空を撮ることができました。


F3の露出補正は片手ではできないので結構面倒なのですが、


慣れてくれば、撮影の楽しみにもなってきます。


(続く)

思い出のフィルムカメラ ーその1ー

mileskoji

「YOU TUBE」を見ていたら、ニコンのフィルムカメラF3を


紹介しているサイトが二つ続けて出てきました。


F3は、「YOU TUBE」にしばしば登場するのですが、今回は


なぜか気になって、自分もF3をブログに書こうと思い立ちました。


久しぶりに、飾り棚の中から取り出してきました。

ニコンのフラッグシップ機として1980年に発売された「F3」は、

プロの過酷な使用に耐える堅牢性と、当時の最先端電子技術を

融合させた伝説的な35mm一眼レフカメラです。

                (グーグル検索結果引用)



私にとって、忘れることのできない大切なカメラです。


かつての私にとって、山歩きや登山には欠かせない


必須アイテムでありました。



巻き上げノブを回しながら、一枚一枚シャッターを切るときの


感触は今でも体に残っています。


山歩きしながら、フィルム交換するときの面倒な仕草も、


けっして嫌いではありませんでした。


F3を通して、写真を楽しんでいたんですね。


いや、楽しませていただいていたんですね。


私のF3は、HP(ハイ・アイ・ポイント)仕様で、眼鏡をかけたままでも、


ファインダー内の視野がはっきり見えるようなっています。


ピント合わせもマニュアルで、ファインダー内の上下に分割された


小さな円で合焦させる仕組みです。


私はこの「スプリット・マイクロ」と呼ばれるピント合わせが


好きでした。


上下に分割された小さな円の中で、被写体の二つの像が


はっきりと一つになるのを確認しながら、ピントを合わせるのです。


ファインダーを通して世界を見る感覚です。


つまり、ファインダーの中に、自分の撮影したい世界を描くように


レンズのピントリングを回すのです。


同時にそのピントリングのねっとりとしたヘリコイドの感触は


「スプリット・マイクロ」の像合わせと完全にシンクロナイズしていて、


撮影という行為を、神聖(?)なる表現行為へと押し上げてくれるのです。


写真のレンズは、中望遠マクロAi Micro Nikkor 105mm f2.8sです。


40年以上前に出たレンズですが、今も現行品として作られている


レンズだそうです。レンズの色がとても美しい。


(  ミラーレスのZマウントシリーズと並行して、Fマウントの


マニュアルレンズを出し続けるというのは、ニコンの写真屋としての


気骨を感じますね。)


さて、


私は山へ行くときは、いつもF3にこの105mmではなく、


Ai Micro Nikkor55mm f2.8sを付けて歩くのがお決まりでした。


(一時期Tokina AT-X PRO 28-70mm / F2.8もよく使ってましたが、、、。)


55mmは常用レンズとしては、やや焦点距離が長いですが、


歩きながら、道端の草花を撮るにはマクロレンズが重宝します。



そして、リュックの中に、この105mmの中望遠マクロを入れていました。


いざというときに、リュックから取り出して使うのです。



さらに、


リュックの中には中判レンジファインダーのカメラ


FUJIFILM GA645 Professional を広角用として入れていました。


レンズは60mmなので、35mmに換算しても37~38mm相当なので、


広角とは言い難いのですが。


風景を撮るときには、やはり中判カメラは欠かせないのです。



(続く)

マイルスを吹こう

mileskoji

久しぶりに、ショーンくんを連れて森林公園に行きました。



2月初旬寒い所へ行き、体調を崩してしまいました。


(普段見られない絶景をたくさん見ることができたのですが。)


自宅に戻り、頭痛に悩まされたり、風邪の症状が完治しないまま、


2月も終わってしまいました。



現在も、風邪の後遺症なのか、舌の先端に白い小さな粒ができて痛みます。


加齢ととともに、免疫力が低下しているのかもしれません。



そんな中、トランペットの練習は続けているのですが、


あらためて、「マイルスを吹こう。」と思いました。


今更ながら、マイルスの「ソー・ホワット」のソロを吹きたくなりました。




私が、マイルスの演奏の中で最も美しいと感じるソロが、


1959年にレコーディングされた『 カインド・オブ・ブルー 』


のアルバムの中にいくつか収録されています。


その一つが「ソー・ホワット」中のソロです。


今まで、何度も何度も聴いているのですが、実際に吹いてみたのは初めてでした。


コード進行から解放されて、モードの旋律だけを基本にソロを歌い上げる


マイルスのアドリブは、マイルスの真骨頂とでもいうべき


せつなくて、哀しい、比類のない美しさに満ちています。



Miles Davis - So What (Audio) (Official Audio)



あらためて、マイルスのソロを自分で吹いてみて、しみじみと


心から感動します。ここには、本当に美しい芸術が存在していると実感します。


ジョン・コルトレーン(ts)、キャノンボール・アダレィ(as)、


ビル・エバンス(pf)、ポール・チェンバース(bs)、


ジミー・コブ(ds)


メンバーの演奏も素晴らしく、マイルスのコンセプトを完璧に


理解した最高のパーフォーマンスになっています。



公園で私が吹いている間、ショーンくんは全く吠えることがありません。



私の演奏を気に入っているのか、それとも全く気にならないのか、


よくわかりませんが、、、。



最近は私の練習にも上手に付き合ってくれるようになりました。


「ショーンくん、ありがとう。」



公園に来ている人は数少ないですが、私の演奏を耳にしながら


通り過ぎていく人もいます。



自宅で練習しているよりも、森林公園で練習する方が、はるかに楽しいのです。


鳥たちのさえずりを聴きながら練習できるのです。



マイルスの採譜したソロを吹いていると、ジャズセッションでうまくアドリブが


取れようが、取れまいがどうでもいいような気がしてきます。



今日は、『カインド・オブ・ブルー 』中の「オール・ブルース」という曲


のマイルスのソロも吹きました。



Miles Davis - All Blues (Audio) (Official Audio)