風景と旅の写真家のブログ

心に残る風景、旅先で出会った風景を、写真と文章で紹介します。

小原和紙に印刷する

gallery cafe「わッつ」( 春日井市下原町)で、




『小原和紙応援展覧会』が2024年6月26日~7月21日まで


開催されます。



小原和紙は、愛知県豊田市小原地区の伝統工芸で、


「わッつ」さんが応援して企画した催しです。


小原和紙を用いた作品を募集して、一同展示します。


今回私は、小原和紙に印刷をした写真を2点出品する予定です。



「 幽玄 」



「 駒つなぎの桜 」



前々回のブログ(「駒つなぎの桜へーレオンとの日々ー」)でも


紹介した写真ですが、


今回は小原和紙に印刷して展示します。



小原和紙は、紙の材質・風合い・色目など和紙特有の


特徴があり、写真用紙とは全く異なっています。



( 以前私は美濃和紙に印刷したことがありますが、小原和紙より


かなり薄く、プリントも普通の写真用紙とおなじようにできました。)



小原和紙は、厚手のマット調写真用紙に似ていますが、出力する際には


小原和紙用にレタッチしないと、綺麗な色にプリントが


できません。



このブログに載せた画像は、小原和紙用にレタッチした


画像なので、かなり再度が高くなっています。


私の場合、顔料インクのプリンターなので、マットブラックの


インクに切り替えないと、綺麗な色調になりませんでした。


さらに色合いの調整が難しいとも感じています。


1枚のプリントでかなりの試行錯誤が必要でした。


モノクロでも、明度やコントラストなどの調整が


難しかったです。




ただ、用紙に印刷された写真として鑑賞するとなると、


小原和紙特有のざらざらとした重みのある質感が、


表面にも表れていて、独特な雰囲気があります。



あらためて、写真は画像とは根本的に違うんだということを


まざまざと感じてしまいます。



是非会場に足を運んでいただき、実物を直接ご覧になって


いただきたいと思います。



昨年の12月にも、小原和紙を使った写真を


「わッつ」さんで展示しましたので、合わせて紹介します。


全て、オーストラリアの旅(2023年12月)で撮影したものです。



「オペラハウス」(シドニー)



「キュランダ鉄道」



「グリーン島」



「ウルル」(エアーズ・ロック)



「夕景のウルル」(エアーズ・ロック)



「ブルーマウンティンズ国立公園」



全て小原和紙用に再度やコントラストを高めた画像になっています。


小原和紙特有の雰囲気や質感は、画像では伝わらないのが残念です。