風景と旅の写真家のブログ

心に残る風景、旅先で出会った風景を、写真と文章で紹介します。

奈良の又兵衛桜、そして室生寺へ

まだ、見たことのない桜を求めて


奈良県の又兵衛桜を見に行きました。


風景写真の雑誌で、何度も見た桜です。


昔は、地元でひっそりと咲く枝垂れ桜だったそうです。


大坂夏の陣で活躍した戦国武将後藤又兵衛の屋敷跡にある


と伝わることから、「又兵衛桜」と呼ばれるとのこと。


今では全国から多くの人が訪れる一本桜です。



手前の駐車場から歩いていくと、前方左手ににひときわ大きな桜が見えてきました。


到着したのはお昼過ぎの時間でした。


順路に従って見学するのですが、


目の前に来ると、その存在感に圧倒されてしまいます。


逆光のため、太陽を見上げながらの撮影です。


桜の周りを一周しながら、見学するのですが、


太陽を背にする位置に来ると、華やかさが倍増します。



その優雅さにため息が出てしまいます。


ぐるりと一周する最後のところで、菜の花を入れて撮影することができました。



快晴のもと、青空を背景に、とても華やかでした。


芝生の緑と色の濃い枝垂桜が脇役となっていい感じです。



他の桜と比べると、スケールがまるでちがいますね。


川の対岸に渡ると、又兵衛桜の姿がよくわかります。



たまたま人の少ない時間帯だったんですね。


実際はもっと多くの人が来ていました。


正面の姿をもっと撮ればよかったと、少なからず後悔しています。



妻とレオンも名残惜しそうでしたが、


又兵衛桜とはお別れ、次の室生寺へと向かいました。



奈良県宇陀市のホームページによると、


室生寺はシャクナゲに限らず、桜の名所でもあるとのこと。



車で30分ぐらいで室生寺に到着しました。


駐車場も境内もひっそりとして、人は少なかったです。



又兵衛桜では、レオン君は登場できませんでしたので、


ここで登場します。



広角レンズのため、馬のような顔になっています。


境内はレオン君もOKです。



ここは、国宝の金堂(平安時代建立)です。


床が前にせり出し、支柱で支える「懸造り」と呼ばれるお堂です。


中には国宝の釈迦如来立像、十一面観音立像をはじめ


複数の仏像が安置されています。


背景の桜が、金堂をさりげなく、引き立ててくれます。


そして、その上にあるのが、国宝の五重塔(平安時代建立)です。


鬱蒼とした杉の木立に包まれて立っています。



階段を上ると、塔の横に複数のお地蔵さんが並んでいました。




端正で品格を感じる五重塔ですが、


少し明るい雰囲気にしてみました。



建造物として、完成された「美」を感じます。


法隆寺に次いで、二番目に古い木造五重塔だそうです。


「女人高野」と呼ばれる室生寺ですが、


残念ながら、期待していた桜は僅かでした。


桜の名所というのには、少々物足りなかった気がしました。



帰り道、近くの大野寺に立ち寄りました。



枝垂れ桜の美しいお寺でした。



レオン君、久しぶりのお出かけで、嬉しそうでした。


うららかな春の一日、奈良への日帰り撮影旅行でした。




ご覧いただき有難うございました。